【講評】
○優れていたところ
目に飛び込んでくるデザインと見出しの工夫がされていました。写真のレイアウトも四角形に加えて特徴的な使い方をしていたり、図やグラフを効果的に使ったりするなど、見る側の視点に立った広報の作成に、各PTAの温かさを感じました。
積極的に会員に役立つ情報が発信されており、会員が本当に聞きたい情報に迫っていました。
地域との関係性がよく分かる内容が多くありました。特に、子ども達の安全にかかわる情報は、保護者にとっても有益な情情報です。改めて、地域と学校、家庭が一体となって子ども達を育んでいくことが重要であると感じました。
SDGsに関連した取り組みやコロナ禍ならではの記事内容など先進的な話題の他、年々引き継がれシリーズ化し掲載されている内容にも魅力を感じました。各校の伝統と時代を先取るアンテナの高さに驚いたとともに、伝統を受け継ぎ後進へ繋げていくことは、持続可能なPTA活動にも関係することと考えます。
学校行事の写真や紹介を、保護者の視点で切り取ることで、学校だよりと同じ構成でも、その内容や会員への伝達性は大きく変わります。現在の広報の構成を、保護者の目線から見直すことで、新しい広報紙として生まれ変わる可能性を感じます。また、時代が変わっていく中でも、普遍的に継続されている企画や内容を持続させていくことも大切であると考えます。
PTA活動の目的は、「子どもの健全な育成」です。この目的と、学校の教育目標の実現、さらには地域の特色も十分に生かされるような広報の制作・発行が続いていくことを期待しています。
(文責)審査委員長:岩手県教育委員会事務局生涯学習文化財課
社会教育主事 阿部 貴弘